世界に吹き荒れるポピュリズムを支える”真・中間層”の実体
アメリカを動かす『ホワイト・ワーキング・クラス』という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える“真・中間層”の実体 [ ジョーン・C・ウィリアムズ ]
アメリカを動かす『ホワイト・ワーキング・クラス』という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える“真・中間層”の実体 [ ジョーン・C・ウィリアムズ ]

いやー、いろんな人がいるので何とも言えないのですが、アメリカのトランプ大統領の誕生は衝撃的でしたよねー
泡沫候補だったかと思えば、あれよあれよという間に選挙に勝っていって気がついたら大本命と言われていたヒラリークリントンを選挙で破って見事に当選しましたからねぇ~
民主主義国家ですから、大統領選挙に当選して堂々と第45代アメリカ合衆国大統領として政治を行っていただければと思うのですが
どことなく迷走している感もありあの施策にこの施策、動機は分かるんだけれども、どう考えてもメキシコとの国境に
壁をつくって、その費用をメキシコに支払いさせるなんてメキシコにとって良いこと全くないわけで
こんなこと言う大統領がこの先、世界の大国であるアメリカを仕切っていけるのかちょっと不安になったりするのは私だけではないと思います
そんなトランプ大統領ですが、当選の原動力となったのがいわゆる『ホワイト・ワーキング・クラス』、つまりは白人労働者層のことであり
真面目に働いて社会のため家族のためにしてきた人々のことを指しており、この人たちがトランプ大統領誕生のカギを握っていて
どんな人たちでどんなことを考えていてこの先どうなっていくんだろうか今のアメリカ、世界の動向を占う上でも重要な層といって
過言ではないと思います、そんな『ホワイト・ワーキング・クラス』について、本著で学んでみたいと思い手に取って読んでみました






バブル期、日本が好景気に湧きまくっているころ、私はまだ子どもだったのですが
今の社会人の方々でもバブル期は生まれていないよと歴史の一部であるという方々も多くなってきたのではないでしょうか
1988年とかですからね、今の20代の大半は平成生まれですから当たり前っちゃ当たり前なのですが、あのバブルの頃というのは今考えれば、どう見たって不思議な時代だったのだろうと思います
私も当時の学校の先生が不動産について語っていたのを思い出しますね。家を買って、数年住んで、売るときには値上がりしているから
そのタイミングで売って、得た資金でもっと豪華な家を買って、数年住んで、また値上がりしているからそこで売ってみたいな
大人になって考えると、どうして住んでいた家が数年経つと値上がりするんだって突っ込みたくもなりますが
当時はそれがスタンダードだったってことなんでしょうか子どもの私には知る由もありませんが、大人っていいなと
そんなことを考えながらその不動産の話を聞いていました
その時に言われていたのが「一億総中流」みんな中間層で貧乏じゃないけどお金持ちでもない、生活するに困っていないけど
まぁ豪華というわけでもない、そんな人たちばかりが日本人みたいなことを言われていて、へぇ~っ、普通に暮らしていければ
生活するに困らない中流層にはなれるんだなんて安易に思っていたりもしたのですが今となってはとんでもないですね
中流になるにも精一杯みたいなそんな暮らしに追われている現実があったりもしてなかなかうまくいかないものなのかもしれませんが
ようは、『ホワイト・ワーキング・クラス』はその中間層のことを指していて、真面目に働いて暮らしている労働者層の人々のこと
この人たちが、政治の世界でもキーパーソンになってくると、まぁそういうことなんですね




アメリカンドリームに憧れて、様々なことにチャレンジする人たちがいます。先日発表されたiPhoneを生み出したAppleになくてはならないツールをたくさん
それも無料だったりする検索エンジンのGoogle、ECサイトにとどまらない巨大IT企業のAmazonやSNSで全世界の人々を繋いじゃうんじゃないかと思うくらいなFacebookに、コンピュータにはなくてはならないWindowsOSなどのMicrosoftなどなど
様々な企業がアメリカから生まれ、よく日本ではなぜアメリカみたいな企業が生まれないんだみたいな議論をしている光景がありますが
アメリカにだって、実直に会社に真面目に働いて生活のためにせっせこ労働している人たちはたくさんいて
アメリカ人だからと全員が起業家ってわけでもなく、きちんと労働者層がアメリカ合衆国を支えているという一面があります
確かに日本よりは自由度が多くチャレンジに失敗してもまたチャレンジしやすい環境はあるのではと推測しますが
アメリカで真面目に働いてきた人々を、もしかしたらないがしろにしてしまったのかもしれない
トランプ大統領誕生を分析すると、そんなことが言えるのかもしれません





前任のオバマ大統領は、貧困層を手厚くしようといろいろな制度改革をしていたイメージがありますその象徴的なのが通称「オバマケア」
日本では当たり前となっている社会保険制度をアメリカにも取り入れようと躍起になって実現した政策だったかと思いますが
アメリカの人たちの捉え方はまたこれいろいろあるんですよね
全国民にセーフティーネットがひかれるからいいじゃないかと思うのですが真面目に働いていた層からすると
そんなのは自己責任の範疇でやっておくのが当たり前でしょうということ
自分の判断で保険に入っておけばいいし、何かトラブルがあって保険に入っていなくて困っていたとしても、それはそれで自己責任じゃないか国家が保険制度つくると、ちゃんと自分で保険に入って万が一のときに備えていたのに余計に支出が増えるだけじゃないかよーと、まぁこういう感じなんでしょう
日本では、給与明細書を見て、なんで社会保険費って毎月こんなにたくさん引かれるんだって不思議に思いながらも
多くの労働者はそれに従っていて、いざという時には保険でなんとか補助してもらっているのが当たり前みたいな物事の捉え方はその国によっても異なりますし、もう様々で、こっちが良しだからOKかと言われればあっちの人たちをないがしろにしたんじゃないかと指摘されみたいな政治の世界もなかなか難しいものだと改めて感じざるを得ませんでした








本当に難しいですよね、どっちつかずというか万人にいい顔をするというのはこれだけ多様化した社会においては不可能なんじゃないかと
思うほどに予測が難しい、イギリスのEU離脱の決定についてだって、当初は誰しもが残留するだろうなんて考えていて
離脱する選択をイギリス国民がするなんて全く想像もしていなかったような雰囲気もありながら、いざ投票してみて結果が出て
今やいつ離脱なんだとか、EU離脱後にどのようにして付き合っていこうかみたいな、なかなか先行きを予測するのが困難な時代に入ったのではないかとも感じたりします
それにスピードがめちゃくちゃ速いですからね栄枯盛衰も激しく、ついこの間隆盛を極めていたと思ったら、いつの間にか市場からいなくなっちゃったみたいなこともザラ
携帯電話業界などはその最たるもの、最近では富士通が携帯電話事業を売却するとニュースになっていましたが、ほんの10年以上前までは日本企業がこぞって「ガラケー」売りまくっていましたからねiPhoneが登場するまでは日本の「ガラケー」が世界で一番機能性がよかったんじゃないかと思うくらいでしたがどの世界も本当に注力してみていなくてはならない時代となりました
この本で取り上げている「ホワイト・ワーキング・クラス」の層、つまり中間層は、これまで必死に働いて国のためにもなっていたのですが
あまり恩恵を受けていなかったんですよね結果的に。貧困層をケアしなきゃとか、富裕層に着目されたものとかいろいろある中でこの中間層は頑張っているんだけど見られていないみたいな黙っていても働いてくれるような存在、結果的にそこをケアできていなかった
アメリカの民主党に対しては不満爆発、結果トランプ大統領となったような、これも今の時代がつくりだした現状なのかもしれません





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あまり変化を好まず、どちらかといえば実直に物事をこなしている日本人でさえも、この先はどうなるか分かりませんからねぇ~
国政選挙では自民党が圧勝して政権を担っていますが、先日行われた都議会議員選挙では、その自民党は歴史的敗北、
できたばかりの都民ファーストの会がいきなり第一党となって、どうなるんだろうって思っていたら
代表はコロコロ変わるし、その決め方もあんまり民主主義的には見えないんだけど誰もそれをおかしいと思っているのかいないのか
マスコミの取り上げ方にもよるのでしょうが小池人気はいまだ健在のような気がします
ただ、ほっといておくと、そのうちに痛いしっぺ返しがくるかもしれませんねぇ~
もう、自民党とか民進党とか維新とかではなく、また新しい流れが来るかもしれないし、いやいやいや、既存政党が巻き返すかもしれないし
そんなこんなしているうちにお隣の北朝鮮からミサイル発射でJアラートが鳴りまくって混乱するし、本当に未来は分からないものです






この本を読んで強く感じたのは、テレビや新聞などで流れてくる情報を鵜呑みにしないということ
何が正しいかを判別するのは容易いことではありませんが、必ず情報を取るのにウラ取りは必要ですね
一喜一憂せず、アメリカの実体もすべてがアメリカンドリームを目指しているわけでもない真面目に働くアメリカ人も
たくさんいるというわけで、なかなか読み応えのある内容でした






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