中国で成功している日本(日系)企業は、思ったよりずっと多い




世界中が注目するニュースはいつも存在しており、それをリードする国々の思惑なんかも絡んできて、インターネットで気軽に発言できることから、世の中の情勢が本当に秒単位でひっくり返ることも少なくなくなってきましたアメリカ大統領もTwitterを駆使していますし、イギリスの首相が代わりEU離脱派のリーダーが就任しましたが、10月末をもってEUを離脱することをSNSで発表していたりして、まぁ、イギリス国内で反対デモが起きる中、どの方向に向かっていくのかそして、イギリスはEU離脱してもやっていけるのかいろんな意味で注目が集まっているのですが、今や、アメリカやヨーロッパだけが中心の時代というわけでもないんです中東や東南アジア諸国の動きも注視する必要がありますが、何といってもお隣の国、中国をほっとくわけにはいきません世界で一番人口の多い国で勝つことは、もはや世界制覇をも意味する中国だけで成功すれば、世界の1/5のシェアを持つことだったりしますからね






中国でビジネスというと、なんだか苦戦しそうとか、いろんなちょろまかしがあって、なかなか前進まなそうとか、あんまりいいイメージがなかったりするのは私だけでしょうかかつて携帯電話のビジネスをしていた頃に中国の話を聞いたことがありますが、日本のメーカーで知っているのはシャープだけだったことに衝撃を受けた覚えがありますまぁ、今となってはスマートフォン市場での国産メーカーの存在はかなり厳しいものがありますが、当時はまだまだ日本国内では国産メーカーがしのぎを削っていたので、そんなにも海外では通用しないのかって思ったもんですだから、中国で成功するなんてとんでもない話だと感じていたのですが、実際はそんなことなく、まぁ、正直、成功している企業はいるんですよえ私が知らなかっただけで、着々と中国で実績を積んでいる企業はたくさんあって、その一部を著者の取材をもとにまとめられた、そんな内容の一冊ではないかと思います




楽天市場



考えてみれば日本企業だってまぁまぁ面倒くさい面が多いんじゃないかってこの本を読んでいて感じました今、芸能界で話題になっているニュースで炎上している企業だって、結局は人と人とのつながりなんですが、実力で勝ち取ったとかそんな内容でもないのではって思うことがありますいわゆる「忖度」ということでしょうか仕事は仕事だと思うんですけど、どうも実力以外の政治的背景で決められてしまうケースが多いように思いますが、中国に進出することも、実はそんな人と人とのつながりはかなり大きな影響力があるのではないだろうかいくら異国でビジネスを行うにせよ、人が人に対して行うことには変わりはないわけで、いち早く情報をキャッチし、的確に物事を進めていく、これはいくらインターネットが発達したにせよ万国共通、肌で感じ取ってリスクを覚悟のうえで進めていくしかないんだろうなってちょっと感じたりもしました




役人を巻き込む方法なんて、どんな学校でも授業では習いませんからねでも、必要なことだったりもして、そういうのてやっぱりやってみて感じて次の一手を踏まえ行動していくしか方法はないんだろうと思います中央一括でドーンと命令したところで、末端まで浸透するには時間がかかることだし、そんなに待ってもいられないし、スピード感が重要になってくる昨今では、この本に事例として掲載されている方法を取って進めていくことは、決して中国だけの話でもなく、日本を含めどんなビジネスを進めるにも同じことが言えるのではないかそう思うと、他人事のようにも思えず、今の自分の仕事にも生かせないかと思ったりもして、なかなか興味深く拝読させていただきました




爆売れするには理由がある




日本人が異国の地で奮闘する内容の本を何度か読んだことがありますが、日本だからとか関係なく、いつもトライ&エラーでやっていくしかないということ効率よく成功したいって誰しもが思うことですが、やっぱり遠回りしちゃうことだってあるし、それは中国でもまったく同じで、まぁ、コツコツと努力を積み重ねていくしかないってことだと思いますあんまり固定観念を持たずに、これからのビジネスを進めるうえでのヒントがたくさん詰まっていた内容だったのではないかと感じましたね









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【編集後記】
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娘ちゃんのあさがお、綺麗に咲いていましたー
あー、夏ですねー

あさがお
荒井真紀
金の星社
2011-06-10