「2020年を前にして、堤清二の考え方を知る。これは、ずいぶんとおもしろいぞ。」

セゾン 堤清二が見た未来
鈴木 哲也
日経BP社
2018-09-21




まったく個人的なことですが、私が新卒採用で入社したのは株式会社ダイエー、当時は日本一の小売業で、まさに時代を引っ張っていた企業だったのですが、時を同じくして流通革命をもたらしていたセゾングループ、その総帥である堤清二がどんなことを考えセゾングループをまとめていったのかダイエーもそうですが、時代をうまくとらえることができず衰退の道を歩む羽目になるのですが、境遇が同じというか、とても興味深い内容でかなりハマった一冊です






セゾングループと聞いてもピンとこない方も少ないかもしれませんが、無印良品、ファミリーマート、パルコ、西友、ロフト、西武百貨店…。誰もが聞いたことのある企業をまとめ時代をリードしてきた堤清二が何を見て、どうしてそれがうまくいかず、でも、2020年を目の前にした今、堤清二が見た未来から私たちが学べることは何か本当に興味深く拝読させていただきました





衆議院議員も務めた堤康次郎氏の子どもとして、といっても堤家はとにかく家系図がよく分からない誰が誰の子で、どの子が長男で次男でとかもよく分からないし、西武鉄道グループを引き継いだ堤義明氏とはどんな関係なのか最初はまったく知りませんでしたからねぇ~それだけ壮大なスケールの中で育ってきて、事業を継続しながら明日を夢見るその先に何を見てどう捉えていったのかはとても興味深いものがあります無印良品なんかはその最たるもので、ブランドを否定した結果、それがブランド化していく様子はもはや語るまでもないと思いますが、それにしても、すごい経験をされてきたんだなぁってつくづく実感したりもします



楽天ブックス(ダウンロード)


AIとかロボットが世の中を席巻し始めると、人間の仕事はなくなるのではないかなんて危惧する声も聞こえてきそうですが、堤清二が見た未来を改めてこの本を読んでみると、そう、人間にしかできないことはそこにあって、これまでのことを分析して次の一手を打つのは確かにコンピューターの世界は得意なのかもしれませんが、突拍子のないこと、予測できないこと、それでもって確信があって、その根拠のない自信をもとに次の一手を打つのは人間にしかできない決断力だし、リスクを負ってでも先を見据える、まだまだできることはたくさんありそうです



実像が見えにくい、異能の経営者





書店で一番売れているビジネス誌『週刊ダイヤモンド』




先のことばかり漠然と考えても不安しか生まれません今を生きる術として、どのように考えてうまくいったかどんなことを見落として転落をしてしまったか非常に考え深い内容の一冊でした









書評・レビューランキング
人気ブログランキングへ


【編集後記】
IMG_5439


美味しいですよねー、みかん



みかん 訳あり 10kg 2年連続グルメ大賞受賞 訳あり愛媛西宇和産みかん 送料無料 送料込み 10キロ 「訳ありみかん10」
みかん 訳あり 10kg 2年連続グルメ大賞受賞 訳あり愛媛西宇和産みかん 送料無料 送料込み 10キロ 「訳ありみかん10」