地道だけれども、いつまでも大切にしたいリーダーになるためのヒント
「上に立つ人」の仕事のルール [ 嶋田有孝 ]
「上に立つ人」の仕事のルール [ 嶋田有孝 ]

もともとは株式会社日経サービスの研修資料だったそうです社名から私も想像してしまったのですが、日本経済新聞社とは何の関係もない会社で、創業は昭和42年、年商は約120億円のビル管理会社だそうで、その創業者のお話が題材となっています
著者はその創業者の秘書になられ、毎日のように叱られていたそうですねとっても厳しかったのでしょう
人が成長していく過程で、時にはその厳しさが必要とされる時期も必ずあるものなのですが
昨今ではすぐにブラック企業と呼ばれ、超売り手市場においては優秀な人材が入社してきてくれない事態となってしまうからでしょうか、なかなか表面化しない傾向にあるかもしれません
人が人を動かすというのは、そう簡単なものではありませんから
正しいことを主張したからといって、そこに必ず賛同してくれるとも限らないわけで
ここら辺りが面倒くさい部分でもあるし、また駆け引きの場において重要だったり何事も一筋縄ではいかないのが、また世の中ということなのかもしれません
創業者社長は「オヤジ」と慕われ、時には厳しく、また時には人情家であったそうですが
10年前に引退、今では「オヤジ」を慕っていた年代の皆さんも全員定年を迎え会社を卒業されていったそうです
そんな「オヤジ」の教えを残そうと研修資料として作成し、これが好評となって世に出ることとなり
本著が誕生したと、まぁ素晴らしいストーリーがこの本のなかに隠されているんですね
よっぽど皆から好かれ、心惹かれるものをお持ちだったのだろうと容易に想像できます
そんな「オヤジ」から、私たちもリーダーに必要なことをぜひ学んでみようそんな気持ちになって、今回手に取って読んでみました






しぶとく、生き残れ




私はよく、息子くんを連れて球場に足を運ぶんですよね息子くんがプロ野球の特定球団が好きという理由もあるのですが、そんな簡単にチケットは入手できないから、よく行くのが2軍戦だったりするのです
1軍に比べれば観客もまばらだし、外野席とかないし、でも選手は一生懸命練習してプレーしている
その中にはテレビ中継で見た選手もたくさんいて、なかなか面白いのですが、決まって言えるのはどの選手も一生懸命地道に練習してプレーしているということ
テレビに映っていないからといい加減は試合をしているところなんて見たことありませんね
プロというのは、どんな場面でも人に見られて素晴らしいプレーをすることその準備は私生活にも影響していて、最近のプロ野球選手の奥さんはフードマイスターなど食べるものに関する資格を取得していたりするとニュースなどで報道されていますしね
プロ野球選手だけではなく、サッカーや他の競技においても食べ物は大事だという証拠であって
そこから努力をしていて、一部の才能溢れた選手が1軍で活躍しているという事実がそこにあって
プロってそういうものなんだと改めて厳しさと地道さと実感をしたりすることがあります




「オヤジ」のいうことは耳が痛いことで、結構面倒だったりすることも少なくないのかもしれません
今どき怒鳴りまくりな上司とかってイヤですからねぇ~
私だって怒られたくなんかありません、粛々と自分の業務を遂行していきたいわけですからね
ただ、そこには人間の弱さ、分かっていてもついついなんてこともあるでしょうし、それをやったほうがいいと分かっておきながら今までのやり方のほうがラクだし、変えるとまた新しいことを覚えなくてはならないとかもかったるいからなどなど、なかなか手を付けないなんてことは、まぁまぁ仕事をしていると、あるある話だったりするのではないでしょうか





少し古臭い内容と感じるかもしれませんが、ここの書かれていることは今の世の中で忘れさられた大事な要素がたくさん含まれていると感じました
AIには感情がないですから、いくらロボットが進化したとしても、本著に出てくる「オヤジ」の教えを理解するのは到底不能で、そこが人間らしさを意味するところなのかもしれません
本当に地味なんだけど、それをやっている人とそうでない人は深みがぜんぜん違う
言い方を変えると、言うことの重みが増すという感じではないでしょうか

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私はかつて、スーパーの魚屋さんで働いていたことがあるのですが、魚をさばく職人のみなさんの手はとても面が厚い私と同じ手とは思えないくらい重厚感があるし、これが日々の積み重ねというものなんだと新人のころに感じたことをこの本を読んで思い出しました
派手で目立つことのほうが人気があるでしょうし、みながやってみたいと思うかもしれませんが
人間として本当に必要なことは、こうした隠されたところにあるんだろうと気づかされ
コンピュータなどで可視化された現代においても、人情溢れるこうしたことというのは語り継がれなければならないだろうし、結果的に会社も潤うし、いい循環を生み出すんだろうなと





この本に書かれている新規事業のところなんかは、もう素晴らしいですね
カネは出すけど口は出さない、で、失敗してもそれは授業料だって、そんな器の大きい経営者が今どき多くいるんでしょうか
失敗はしたくありませんが、失敗しないと人は気づかないし成長もしない、著者は本当に良い経験をされてきたんだろうと読みながら思ったりもしました
私も新規事業やったことありますが、リソースが何もかもないし、あれ、大変ですよね

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いつの時代も変わらない仕事のルール



不変という言葉が現代に当てはまるのかと思うくらいにいろんな分野で変化が起きていますその中心にIT産業がいることは間違いなのですが、ITがすべてを変えることができるのかということに対しては、まだ疑問符がつくわけです
その代表例が本著に書かれているようなこと、そういつの時代にも変わらないルールというのは存在するものなんだと改めて思うわけで

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